早見表
| 製品 | メーカー | 成分と仕組み | 韓国MFDS/米国FDAの状況 | 副反応など(出典の記載) |
|---|---|---|---|---|
| リジュラン(リジュラン ヒーラー、HB plus、アイ、S) | PharmaResearch(韓国・京畿道) | ポリヌクレオチド(PN)。サケ由来のDNAの断片で、皮膚の中で物理的な足場になる。細胞外マトリックスをつくり直し、多孔質で粘性の高い3次元のゲルになるため、保湿の足場として働くと説明される。HB plusは、PNにヒアルロン酸と局所麻酔成分を加えた改良版 | MFDS:PNの注射は医療機器。HB plusは2021年7月に承認(目尻の小じわの改善)。アイとSは2016年8月31日に製造承認。最初のリジュラン ヒーラーの承認日と番号は未確認。FDA:承認・クリアランスは見つかっていない | 局所の腫れ、不快感、軽いあざ。小さな膨らみ(膨疹)が出る。PNの研究の2024年の系統的レビューでは、重い有害事象はなかった |
| ジュベルック(ジュベルック スキン、ジュベルック ボリューム) | VAIM(韓国・ソウル) | PDLLAの微粒子と、架橋していないヒアルロン酸。バイオスティミュレーター(コラーゲンの合成を促す素材)。粉末を、クリニックが滅菌水で溶かして注入する | MFDS:医療機器として承認。欧州のCEマークもあり。承認日と番号は未確認。FDA:承認・クリアランスは見つかっていない。「FDA承認」とするクリニックの案内は、FDAの記録で裏づけられていない | 主な懸念は肉芽腫(硬い赤いしこり)。血管に入ると組織の血流が不足することがある。下まぶたの症例報告では、軽いあざと腫れが48時間以内に治まった |
違い
成分と仕組み
- リジュラン:PNは、DNAの長い断片で、皮膚の細胞外マトリックスをつくり直すと考えられています。短い断片のPDRNとは別の成分です。
- ジュベルック:PDLLAは、アモルファス(結晶化していない)のポリ乳酸で、半結晶質のPLLA(スカルプトラの成分)とは性質が違います。コラーゲンの合成を促すほか、マクロファージ(免疫細胞)を抗炎症型のM2型に傾けるとも報告されています。
- PDLLAの製品の現状:ジュベルックは、韓国のPDLLAの研究の多くで使われた、PDLLAと架橋していないヒアルロン酸の製品です。
ラインナップ
- リジュラン:最初のリジュラン ヒーラーのほか、PNにヒアルロン酸と局所麻酔成分を加えたHB plus、粘度が低く、目の周りのように薄い皮膚に向く、とされるアイ(Rejuran i)、Sがあります。メーカーは、局所麻酔成分を加えたことで、施術の痛みがRejuran Classicより53%減ったとしています。これは報道された会社の数字で、独立した研究ではありません。
- ジュベルック:小じわと肌のきめには「ジュベルック スキン」、くぼみや鼻唇溝には「ジュベルック ボリューム」(別名レニスナ)があります。ボリュームは、バイアル1本に、PDLLAが170 mg、架橋していないヒアルロン酸が30 mg入っています。
回数と持続
- リジュラン(PN):著者の臨床経験に基づく専門家の意見では、肌の保湿や若返りには4週間おきに3回、たるみには同じ間隔で3回の後に、3か月おきの維持です。目の周りのランダム化の分割顔試験(2022年)では、2週間おきに3回の施術でした。
- ジュベルック(PDLLA):2024年のレビューにまとめられた研究では、手や下まぶたの若返りで、3か月おきの注射が使われました。涙袋の下のくぼみの症例報告では、片側1 mLを1回で使っています。
- 持続:VAIM社は、効果の持続が、ジュベルックで約12か月、ジュベルック ボリュームで1.5〜2年としています。これは会社の主張です。リジュランの持続期間を示す出典は、このページにはありません。2つの製品の持続を直接比べた研究は、出典にありません。
リスク
- PN:2024年の系統的レビューでは、含まれた研究に重い有害事象はありませんでした。目の周りのような敏感な部位では、膨疹を減らすために、PNだけの低い濃度の製剤が提案されています。
- PDLLA:主な懸念は、注射部位の肉芽腫です。小さなポリ乳酸の粒子でも、血管に入ると血管を詰まらせ、組織の血流が不足することがあると報告されています。
「FDA承認」という言葉
- リジュランとジュベルックのどちらも、出典の範囲では、FDAの承認やクリアランスは見つかっていません。
- ジュベルックについて「FDA承認」と案内するクリニックのページがありますが、FDAの記録では裏づけられていません。PDLLAという素材が人への使用に認められていることと、製品そのものの承認は別です。
このディレクトリの公表料金
次の表は、製品ごとに、料金を公開しているクリニックの数と、公開されている通常料金の下限と上限を示します。リジュランは主にcc単位、ジュベルックはバイアルまたはcc単位で料金が示され、単位と量が違うため、表の金額を製品どうしでそのまま比べないでください。
| 項目 | 掲載クリニック | 公開されている通常料金 (最安) | 公開されている通常料金 (最高) |
|---|---|---|---|
| リジュラン 리쥬란 | 19 | 40,000ウォン(約4,740円) JRYN 西面 · Rejuran Skin Booster 1 cc · 税別 | 1,400,000ウォン(約166,000円) ウィルビー整形外科 · Rejuran 4cc (full face) · 税込・税別の表記なし |
| ジュベルック 쥬베룩 | 16 | 20,000ウォン(約2,370円) Beauty Park Skin Clinic Beomeo · Juvelook for a single scar · 0.2 cc · 税別 | 2,100,000ウォン(約249,000円) ユジンスクリニック · Juvelook Volume, 3 areas, 3 sessions · 税別 |
情報はこのページ下部の出典、料金は各クリニックが公開している料金表によります(2026年10月29日までに確認)。製品・量・付加価値税の扱いはクリニックごとに異なります。
クリニックに聞くこと
順位づけではなく、予約前に聞くとよい質問です。
- 製品の正式名は何ですか(リジュラン ヒーラー、HB plus、アイ、S/ジュベルック スキン、ボリューム)。バイアルの表示を見せてもらえますか。
- 量は何ccですか。料金は、ccごとですか、バイアルごとですか、1回ですか。
- 注入の方法(針、カニューレ)と、麻酔は何ですか。
- 何回を、どの間隔で勧めますか。
- しこりや、血管に入った場合など、問題が起きたときの対応と費用は何ですか。リスクの説明は、同意書に書かれていますか。
- 誰が施術しますか。院長が施術すると料金は変わりますか。
- 料金は税込ですか、税別ですか。通常料金ですか、イベント料金ですか。
よくある質問
リジュランとジュベルックの一番の違いは何ですか?
成分です。リジュランはサケ由来のポリヌクレオチド(PN)で、皮膚の中の足場になります。ジュベルックはPDLLAの微粒子とヒアルロン酸で、体自身のコラーゲンの生成を促します。
どちらが長持ちしますか?
2つの持続を直接比べた研究は、出典にありません。VAIM社は、ジュベルックの効果を約12か月、ボリュームを1.5〜2年としていますが、会社の主張です。リジュランの持続の記載は、出典にありません。
ジュベルックは米国FDAの承認を受けていますか?
出典の範囲では、ジュベルックのFDAの承認やクリアランスは見つかっていません。クリニックの案内にある「FDA承認」は、FDAの記録では裏づけられていません。PDLLAの素材と、製品の承認は別です。
リジュランとジュベルックは何回受けますか?
専門家の意見では、PNは4週間おきに3回です。PDLLAの研究では、3か月おきの注射が使われました。メーカーが示す回数は、出典で確認できていません。回数は、診察のうえ医師が決めます。
副作用や注意点の違いは何ですか?
PNは、局所の腫れ、不快感、軽いあざ、小さな膨らみが主な反応です。PDLLAは、肉芽腫(硬い赤いしこり)が主な懸念で、血管に入ると血流が不足することがあるとされています。
出典
- Dailypharm:PharmaResearchの「リジュラン」シンポジウム、医療従事者の関心(2017年4月10日)
- Journal of Cosmetic Dermatology:美容医療におけるポリヌクレオチドの有効性、系統的レビュー(2024年)
- Pharmaceutics(MDPI):皮膚科におけるポリヌクレオチドとPDRNの比較(2025年)
- Dailypharm:PharmaResearch、リジュランの改良版が国内で承認(2021年7月30日)
- Dailypharm:痛みが少ないPharmaResearchの「リジュランHB plus」が口コミで広がる(2024年4月9日)
- Dailypharm:PharmaResearch、皮膚美容注射の新製品を発売(リジュラン アイ、リジュラン S)(2016年9月20日)
- Archives of Plastic Surgery:加齢した肌の若返りにおける注射型「スキンブースター」の現状(2024年)
- Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology:ポリヌクレオチド(PN)の美容医療・皮膚科でのエビデンスに基づく使い方、専門家の見解(2026年)
- メディカルタイムズ:効果と安全性を示したジュベルック、スキンブースター市場のダークホース(2022年12月13日)
- Polymers(MDPI):皮膚科におけるポリ-D,L-乳酸(PDLLA)の応用、文献レビュー(2024年)
- Journal of Cosmetic Dermatology:ポリ-D,L-乳酸の注射による顔の靭帯の肥厚(2025年)
- ディールサイト:スキンブースター列伝、VAIMの「ジュベルック」、欧州でリジュランと競う(2025年10月22日)
- Journal of Cosmetic Dermatology:下まぶたの若返りにおけるポリ-D,L-乳酸の有効性と安全性(2025年)
出典の確認日は2026年10月29日です。料金は、このディレクトリのクリニックがそれぞれの料金表で公開している通常料金で、更新のたびに確認しています。承認の状況は変わることがあるため、最新の情報は公式のデータベースで確認してください。
